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Hon-Cafeでは、毎月スペシャルゲストをお呼びしています。
4つのテーマで、毎週1冊づつゲスト愛読の「とびきりの1冊」を教えていただきますので、どうぞお楽しみに・・・!
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■花房美香さん (「おとりよせ.net」お取り寄せコーディネイター)
今月のスペシャルゲストは、11/20にオープンする「おとりよせ.net」のお取り寄せコーディネイター、花房美香さん。
Hon-Cafeの姉妹サイトとしてオープンする「おとりよせ.net」は、美味し〜いお取り寄せの逸品の、くちコミ情報ポータルサイト。花房さんは、メインコーディネーターとしてご登場いただきます。
週末にはワンデイカフェを開いたり、どんなに多忙でも、朝は必ず火でご飯を炊き、昆布でダシをとるという暮らし上手な花房さん。今月は、そんな花房さんに、暮らしと人生を楽しむヒントとなる本をお伺いします!
おとりよせ.net
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| 4週目‥‥「人生がちょっと嫌になったときに・・」そんな1冊はありますか? |
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実は私、昔々は月に23本劇場で映画を見てたこともあるけっこうな映画好き、なんですよね。
仕事が忙しくなるにつれまったく見なくなりましたが、最近、TSUTAYAさんと昨年購入したプロジェクターのお陰で復活の兆し!で、最終週のオススメはそんな映画関連からちょいマニアックな一冊を。
いきなりですが、ジョン・カサヴェテス、という映画監督をご存知でしょうか。
私の一番お気に入りの監督なのですが、あまりポピュラーではないのでわかり易そうなプロフィールをちょっと上げてみます…。
(1)数年前にポテヒットした「ジョンQ-最後の決断-」の監督ニック・カサヴェテスの実のお父さん。 (2)オカルト・ホラーの先駆的名作映画「ローズマリーの赤ちゃん」主演(若夫婦の夫役ですね)の個性派俳優。 (3)ガールズパワー炸裂のハードボイルドアクション「グロリア」の監督。主演女優のジーナ・ローランズは奥さん。(シャロン・ストーンで最近リメイクされましたね)
とまあ、表向きはそういう人。ですが、実は89年に60歳で死ぬまで、上記のような商業映画の俳優と監督をしながら、その稼ぎをぜーんぶ、自ら脚本&監督の自主映画作りにつぎ込んでいた、多才で、孤独で、 純な映画人なのです。
彼はハリウッド資本では自分の作りたい映画が作れないと早くに決別。自宅を抵当に入れ、仲間にはノーギャラで出演してもらい、自宅をロケ地に、何本も何本も手作りで映画を撮っています。
だから彼の映画は、いっつも家が同じ家(彼の自宅)で、ヒロインは奥さんのジーナ、俳優はピーター・フォーク(刑事コロンボ!)などの友人で決まっていたりしておかしい!
中でも私が一番好きなのが、「FACES」という初期の作品。ベトナム戦争後期アメリカの、倦怠期に差し掛かった中年夫婦の危機を一日半くらい追って描いているのですが、これがスゴイ!
顔=人の複数形である「FACES」、対面する、対峙するという意味での「FACE」。これほど、人と人が関わるってどういうことかという問 いに、真っ向から挑んでいる映画、他にありません!
見ていない方にはあまりバラシたくない(笑)のですが、いろいろあってのラストシーン。朝陽溢れる家の階段で、妻は夫にゆっくりとこう言う。「I hate my life!」と。そして、終わってしまった夫婦は別々に座り込んでタバコを燻らし始めるのです。
そこには、もうやり直せない長い年月への絶望と、それでも残った明日への希望が静かに同居していて、まだ若かった私は「国敗れて山河あり、とはこのことだ。人生って奥が深すぎ。。。」と、ただただ言葉がありませんでした。
まあ、これはもう見ていただくしかないお話しなのですが、そういう映画をガンガン作っていた監督さんのインタビュー集です。人生を「hate」してしまった時、映画を見てから、ぜひ。
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| 3週目‥‥「生き方のお手本にしたくなる」そんな1冊はありますか? |
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今話題の映画「阿修羅のごとく」の原作脚本家・向田邦子さん。こう書くと歳がバレバレなのですが(笑)、彼女は私が高校生の頃、台湾での航空機事故であっけないほど急にこの世を去ってしまいました。
「阿修羅のごとく」、「あ・うん」、「蛇蝎のごとく」…。私はなぜか彼女が書いたドラマはほとんど見ていて、シナリオの良し悪しなどわからない子供だったにもかかわらず、このドラマの書き手にものすごく興味を持ったのです。
ただ、その興味の持ち方というのはまったく漠然としたもので、雑誌などでたまにみかける彼女の、眼差しと口元がいつも清清しく美しかったから、なんてたわいのないものだったりして…。
だけど、大人になったらこういう女性になりたい。 今から思えば笑ってしまうけれど、理由もわからず強く心に願ったものでした。
でも、彼女の死後、私は彼女の名も思い出さなくなり、紆余曲折を経て今のような大人になりました。で、今夏、この本を手にとるまでそんな望みを持ったことなどすっかり忘れていたのです。
さて、長い前置きでしたが、要はこういうことです。 この本からうかがい知った向田邦子という人は、今この歳になった私が「かく生きたい、毎日こう暮らしたい」と願うような毎日を過ごしていた、ということ!
子供の眼力は恐ろしいものですよね。もしかして、そんな自分の未来が見えてたのでしょうか…。
たとえば、毎日の食卓を大事にすること。 たとえば、お店で目が合ってしまった器を買い集めること。
お気に入りを一つずつ探してはコツコツ作り上げる、気持ちのいい暮らし。 もちろんちゃんといい仕事もして…。 その潔い暮らしぶりに「いいオンナっぷりってこういうことだよな〜」と深くうなずきながら、この本を読み終えた私でした。
うーん。なかなか凡人には難しいですけど。
実は彼女が我が母親と同じ歳だというのも、この本ではじめて知って衝撃でした。オンナの人生はほんとにさまざま。ただ、「選び取る」ことで、こうも生きられるのだと改めて勇気づけられたりもしちゃって…。
背筋を静かに伸ばして明日を生きたくなる、そんな一冊でした♪
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| 2週目‥‥「冬になると、ふと広げたくなる」そんな1冊はありますか? |
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毎年この時期(クリスマス前の晩秋)に一回は読み返す本。
事情があって親と離れ離れに暮らす少年と、養母役である従姉たちと、その少年の父の、ある年のクリスマスの日々のお話…。なぜ、こんなに地味な小品に魅かれるか。うーん。説明するのは難しいのですが(笑)。
ただ、一ついえることは、これを手にとった頃の私は実父を病気で亡くしたばかりで、主人公である少年と父の姿があまりにもリアル過ぎたといいましょうか。
“最後の時”だったのに父に「愛している」と伝えられなかった私と、伝えられた少年。この物語にどうしても自分の物語を重ねてしまうのですよね。
作者は、オードリー・ヘプバーン主演の名作映画「ティファニーで朝食を」でお馴染み、トルーマン・カポーティ。商業的には成功した大流行作家が、自身の子供時代に基づき、父親が死んだ翌年に書いた小品とのこと。
「触れ合うことの少ない父子だった」との後書きのくだりに、またもや涙してしまった私なのですが、きっと、彼は私のようにしくじっちゃったのかな、だから少年には同じヘマをさせなかったのかな、と思ったりします。そんなぶきっちょさんは、思いのほか世の中にいるのかもしれませんね…。
山本容子さんのリリカルな銅板画もステキです。
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| 1週目‥‥「この本の虜になってしまった・・・」そんな1冊はありますか? |
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私が初めて中国茶に出会ったのは、2000年夏のこと。
たまたま、中国出張にでかけていた夫のお土産、それが数箱の中国茶葉でした。夫は身振り手振りでいかに中国の人々が器用にそのお茶を淹れ、飲むのか、この無知な妻に説明してくれたのですが、半信半疑な私は「ほんと?」と、その正体を確かめたくてこの1冊を求めたのです。
当時はまだあまり中国茶の本はなく、選ぶというより、選ぶ余地もなくこの本を手にとったのですが…。もう一通り読み終える頃には、中国茶の奥深さとその育まれた時の長さに、私は酔いしれていました。
今では、あの夏のきっかけがなくても、私はいずれこの本に巡りあっていただろうとさえ思っています。だって、コポコポ…とお湯を注ぐ音が密やかに聞こえてくる美しい表紙、茶葉の匂い立つような写真、繰り広げられる茶器の小宇宙。そして、中国古典や地理や人々の暮らしを交えた静謐な文章。どれをとってもうっとりするくらい素敵なのですから。
その時の驚きと感銘は種となってすぐに芽をふき、どんどん育ち、3年たった今も私はそのシアワセな虜のままで(笑)。ふと家で一人になると、私はコポコポ…とお湯を点てはじめるのです。
その後、何冊か中国茶の本を入手しましたが、結局、この最初の出会いを上回るインパクトを私と私の暮らしに与えてくれたものはありません。
今でも時折読み返すたび、著者の左能さんに感謝感謝、です。
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