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Hon-Cafeでは、毎月スペシャルゲストをお呼びしています。
4つのテーマで、毎週1冊づつゲスト愛読の「とびきりの1冊」を教えていただきますので、どうぞお楽しみに・・・!
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■酒井 冬雪さん (エッセイスト)
今月のスペシャルゲストは、酒井冬雪さん。「コマダムのススメ」、「理系のための恋愛論」、「結婚に至る恋愛、至らない恋愛」など、恋愛をテーマにした著書で、恋に悩む男女たちの支持を集めるエッセイストです。
酒井さんの正直で痛快なエッセイには、妙に納得させられたり、そんな〜!とつぶやきたくなったり。ポータルサイト「goo」では恋愛相談も展開中。
今月は、そんな酒井さんに、おすすめの恋愛本などを伺いました!
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●酒井さんにとって、本とはなんですか?
生活必需品で、最大の娯楽です。歩いているときも、ごはんを食べているときも、トイレでもお風呂でも、お布団の中でも、スキあらば何か読んでいます。 ただ、私の場合、新聞のチラシも、電気オーブンの説明書も、簡単に作れるスカートとかいう実用書でも何でも読んでしまうので、それを読書というかはナゾです。マンガはもちろん、本と同じくらいの量を読んでいます。 関係のない話ですが、幼少のころから、暗いところでも本を読んでいました。それで、近視って、20歳くらいで止まるのかと勝手に思っていたのですが、いまだに視力が落ちているのでビックリしてます。若い方は読書環境にも気をつけてほしいです。
●「Hon-Cafe」読者の方に向けて一言をどうぞ
特に、若い娘さんに向けてひと言。私の本でなくてもちっともかまわないので、たくさん本を買って読んでください。友だちがいなくても、ひとりぼっちな気分でも、本がそばにあれば大丈夫。「ひとり」に強い人になれること請け合いです。 |
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| 4週目‥‥映画化された本でおすすめは? |
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レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが出演して いる映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の原作。
著者は10代後半から、パンナムのパイロットを装って、世界各国で小切手詐欺をはたらいたフランク・アバネイル。詐欺師としての腕前は一流かもしれないけれど、若気の至りで好きになった女性に自分の罪を話してしまい、警察に通報されたりするおまぬけさがかわいかったりもします。
世界各国から指名手配された彼の、ヨーロッパでの投獄生活の描写から、刑務所にもお国柄があるのねえ、と妙なところで感心させられました。
著者は作家というわけではないので、全体的に文章がぎこちなかったり、読みにくかったりもしますが、そういうことをすべて忘れさせてくれる実話としての力があ り、とても楽しめた1冊です。
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| 3週目‥‥最近読んで、一番印象に残った本は? |
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本も映画も、ほとんどのものを「おもしろい」「いい作品だ」と思ってしまう、甘い女なので、1冊だけ取り上げるのは至難のワザなのですが、男性の主人公ともいえるフォーニィにホレたので、この本を選びました。
オクラホマの小さな町で彼に捨てられ、ウォルマートにこっそり住みながら、女の子を出産する17歳の女の子ノヴァリーの成長物語。長編ですが、わたし、徹夜で一気読みしてしまいました。
彼女と娘のアメリカス、そして図書館司書(のようなもの)のフォーニィと小さな町の人々のお話は、これでもか、これでもかと悲しい出来事やハプニングの連続です。
アメリカスが誘拐されたり、ノヴァリーの親友の子どもたちがレイプされたり、そこまでかわいそうなことしなくても…と思いつつ、鼻水をたらしてボロボロ泣いてしまいました。
著者の洗練された「泣かし」のテクニックに、すっかりハメられたという感じです。
しかし、著者が作家としてこの作品で世に出たのは56歳のときだそうですので、わたしのような小娘がハメられるのもしょうがないと納得しました。
読書で涙を流したい人や若い娘さんにおすすめしたい本です。
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| 2週目‥‥失恋したとき、読むとおすすめの1冊は? |
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この本の主人公のバーナビーは30歳、バツイチ、別れた妻にはもう夫がいて、娘にはたまにしか会わせてもらえず、家族はみんな優秀なのに、自分の職業は便利屋……のようなもので、周囲から「いい男」とは決して思ってもらえない。 たいていの失恋した人より、もっとかわいそうな状況にいる30男の物語というわけです。 煮詰まった状況に追い込まれている人の、特に大きなハプニングもない淡々とした生活。だけど、いくつかの出会いや事件があって、気がつけば生活に小さな変化が起こっている。 女性たちからはさえない男と思われがちなバーナビーが、仕事先の人たちから信頼されたり、仲の悪かった母親と歩み寄ったりしていくうちに、ちょっとずついい男にみえてきて応援したくなります。 その過程は、失恋で「わたしってダメな女」と自分を否定する時期を乗り越えて、立ち直っていく段階と似ているような気がします。 バーナビーを好きになることは、失恋して落ち込んでいる自分を取り戻すこと。そんなふうに読んでほしい本です。
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| 1週目‥‥おすすめの恋愛小説は? |
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山田詠美先生のファンです。 「A2Z」は、結婚しているけれど、お互いに好きな人ができてしまう一浩と夏美の夫婦のお話。実際に自分の身にこんなことが起きたら、とりあえず、彼をなぐるとは思いますが、その後どうなっちゃうかわかりません。 でも、そのときがきたら必ず一浩と夏美のふたりの関係を思い出すような気がするのです。 物語の中で、ふたりがどうなるのかは内緒にしておきますが、とにかく、夫や妻、恋人に、他に好きな人ができてしまって困っている人、「あたしたちの関係ってこういうふうでいいのかしら」と悩んでいる30代の方におすすめしたい本です。 余談ですが、私の名前は「冬雪」、妹は「夏海」といいます。 この本の主人公、夏美が夫にいうセリフに「妻が夏で、愛人が冬なんだ、へーえ」というのがあって、妹と大爆笑。「冬ちゃんは絶対、こういう役まわりなんだよね」という妹のひと言に悲しくうなずくしかありませんでした。やはり名前が本人にもたらす影響って大きいのかもしれません。
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この本は、自分が2回目の結婚をして間もないころに書きました。友人のラブラブ夫婦は、よく「どうすれば結婚ってうまくいくの?」と聞かれるようですが、彼女からすると「うまくいったことしかないから、何が原因になってうなくいかないのかわからないのよ」ということらしいのです。ちょっとムカつきます。 さらに、彼女は「だからさ、あんたみたいに失敗した人のほうが、何で失敗するかイロイロわかってると思うんだよね」といいました。かなりムカつきましたが、それはいえてる…と、ひどく納得もできました。そこに、友人の編集者、Oちゃんから一本の電話がかかってきたのです。 「いいタイトル思いついたよ。結婚に至る恋愛、至らない恋愛! 書けるでしょ、書けるよね。じゃ、また後でね」強引です。こういう経緯で、己の失敗経験を振り返りつつ書いた本なので、気恥ずかしいのですが、これから結婚したい女の子の参考になることと信じたい気持ちでいっぱいです。
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どちらかというと、女性にやさしい人と男性にやさしい人がいますが、私は明らかに前者です。
なので、女の子向けの本を書いてきましたが、これは初めて殿方向けに書いた本。WEBで連載しているため、たくさんの男性読者からメールをいただき、とても参考になりました。
そして、個人的に理系分野で働く男性って、結婚相手にはもってこいだと確信させてもらいました。
地味だけど誠実、口ベタだけど仕事には一生懸命、でもって恋愛ベタ(中には例外もいますが)な理系の男性に、女心のフクザツさを少しでもわかってもらえれば! と願って書いた本です。
理系分野で働いていなくても、女の子と上手に接することができないすべての男性に、手前勝手ながらおすすめさせていただきます。
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