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まっこリ〜ナのカフェボンボン
大の本好き&現役編集者の「まっこり〜ナ」さんが、Hon-Cafeで、特別連載をしてくださることになりました! 開くと幸せな気持ちになれる、ラブパワーあふれる本を、Cafeのメニューになぞらえて毎月セレクトしてくださいますよー。更新は毎月第3火曜日。どうぞお見逃しなく!
短編から始まる、幸福な出会い

短編というものを初めて面白いと思ったのはいつだっただろうか。思い返してみると、それは夏目漱石の『夢十夜』を読んだ高校生のときだった気がします。『夢十夜』は、漱石の『坊っちゃん』や『三四郎』とは全く違う、シュールで短い幻のような話でした。ひとつの話がふいに終わり、名残り惜しいような、宙ぶらりんの気持ちのまま次の話に移る。短編集とは、そんな不思議な余韻の連なりみたいなもので、できあがっているのかもしれません。

『夢十夜』に始まって、国外問わず心に残る短編集にいくつも出会ってきました。素晴らしい作者との出会いも、短編がきっかけだったということも多いのです。『停電の夜に』のジュンパ・ラヒリや、今回ご紹介するエイミー・ベンダーもそのひとりです。

さて、今月の月替わりメニューは、フルーツ・ティー。いく種類もの果物がかもし出す香りのハーモニーは、とっておきのストーリーがつまった短編集に似ています。

まっこリ〜ナイメージ
まっこリ〜ナ Profile

編集者。出版社勤務を経て現在フリーランス。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。趣味は草花園芸、透明な海でのスノーケリング、ヨガ。夢は沖縄に移住してマンゴーの木を植えて暮らすこと。
今月は……「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」


価格:¥1,680
人気作家が選ぶ、とっておきのストーリー

十夜
著者:ランダムハウス講談社 / 出版社:ランダムハウス講談社


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奇しくもタイトルは『十夜』。角田光代、町田康、恩田陸など今をときめく作家たちが、それぞれひとつずつ物語を選んでいる。物語の前に選んだ理由を書いたエッセイがついているのだけれど、それがまた面白くてもうひとつの短編を読んでいる気分になる。あの人がこの短編をねえ。意外! そんなふうに選び手からは想像もつかない予想外のセレクトが多くあって楽しい。

恩田陸さんが選んだサキの『開いた窓』。これはイメージがぴったり重なった。伊集院静さんは伊坂幸太郎、高樹のぶ子さんは川端康成を。大切にしてきた宝物をこっそりと教えてくれているようで、物語を読む楽しみが倍増する。久しぶりに読んだ井伏鱒二や志賀直哉の名作は、どれも心に鋭く深く刺さった。


価格:¥1,995
奇想天外で強烈、そしてどこまでも愛しい

燃えるスカートの少女
著者:エイミー・ベンダー,管 啓次郎 / 出版社:角川書店


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エイミー・ベンダーの描く小説は誰のものにも似ていない。誰かの作品に似ているというようなたとえができない。まずは読んでもらうしかないんだけれど、最初は奇妙で透明な世界に足を踏み入れたようでびっくりすると思う。だけど、歪んでいるのにグロテスクじゃない、水の中で屈折した光を見ている感じなの。

私がいちばん好きなのは『溝への忘れもの』。戦争から帰ってきた夫は、唇をなくしていた。唇のあったところには、おしゃぶりのようなプラスチックの円盤がついていた。夫のたどたどしいしゃべり方と円盤の冷たい感触に、妻は泣き出しそうになりながら考える。ずっと帰りを待っていたのに。最後の本物のキスが奪われてしまった。

戦争の悪夢にうなされる夫。妻はそばで眠れない夜を何日も過ごす。妻の悲しみと葛藤。夫への深い想い。夫は生き延びて帰ってきた、ずっとそばにいたい。妻が再び夫のもとに帰っていくまでを、せつなく柔らかく描いている。独特の魅力にあふれた贅沢な物語をひとつずつ味わってみてください。
・カフェオレな本  「カフェオレな本」一覧へ >>


価格:
¥1,365
ユーモラスで心温まる、猫エッセイの傑作

ふしぎ猫プドレンカ
著者:カレル チャペック,Karel Capek,Petr Hol´y,小野田 若菜,ペトル ホリー / 出版社:ブロンズ新社


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カレル・チャペックといえば、子犬の『ダーシェニカ』が有名だが、こちらのブチ猫も負けずにいい味を出している。17匹も子猫を生んだプドレンカ。気がついたら「私」のまわりに誰もいなくなっていた。やたらに「子猫入りませんか」とすすめまくっていたからだ。あっけなくプドレンカは死んでしまうが、入れ代わりに彼女の末娘がプドレンカ2世として出戻ってくる。彼女も21匹の子を次々に産んで……。

とぼけた味わいのエッセイのほか、犬と猫の違いについての考察も面白い。猫たちを見つめるチャペックの温かな眼差しは、そのまま人間にも向けられたものだろう。愉快でほのぼのとした心地よさに包まれる。

・エスプレッソな本  「エスプレッソな本」一覧へ >>


価格:
¥1,575
あなたを守ってくれる盾は、傷ついていない?

シールド(盾)
著者:村上 龍,はまの ゆか / 出版社:幻冬舎


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自分の心の奥にあるやわらかい部分、その大切なものを守るための盾・シールド。私にとってのシールドは何だろう。大切な人たちがいること? じゃあ、その人のシールドは? 幼なじみの2人の男の子が「シールド」という言葉に出会い、その意味を人生に探し求める。やっと見つけたと思ったシールドは、本当に自分を守ってくれるものなのか。村上龍の文章を楽しみながら、シールドの持つ重みをゆっくりと考えた。

・アイリッシュな本  「アイリッシュな本」一覧へ >>


価格:
¥1,575
運命の糸が紡ぐ、はかない幻の愛

夢の破片(かけら)
著者:モーラ ジョス,Morag Joss,猪俣 美江子 / 出版社:早川書房


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英国ミステリーの新星・モーラ・ジョス。私はまだこの一冊しか知らない。次の作品を待ち焦がれている。ヒロインは身寄りのない初老の女性、ジーン。彼女が美しいマナーハウスに長期の留守番係として住み込む。そこに天涯孤独の中年男と若い妊婦が加わり3人は「家族」として生活を始める。

初めて「家族」の幸せを知ったジーンが欲したものは、本当の家族なら当たり前に手にすることができるもの。だけど、現実の世界では自分勝手な妄想でしかない。彼らの運命は徐々に狂い出し、一気に坂を転げ落ちる。その過程はリアルでサスペンスたっぷりだ。最初から歪んでいたはかない夢。恐ろしくも切ない愛のミステリーだ。

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2012年05月−「謎めいて。芳醇に香るヴィンテージ・ワインのような本」
2012年04月−「自然とともに。白い花のエルダーフラワー・ジュースのような本 」
2012年03月−「散歩日和。春を探しに焼きたてのマフィンをかごに詰めて」
2012年02月−「いにしえの都。若草が香る鶯もちのような本」
2012年01月−「木の話。森で味わう深煎りのコーヒーのような本」
2011年12月−「本の迷宮。エレガントなカフェ・ロマーノのような本」
2011年11月−「空を見上げて。夕焼け色のカンパリ・オレンジのような本」
2011年10月−「キュートな絵本。甘いホット・ファッジ・サンデーのときめき」
2011年09月−「日本のふるさとへ。素朴でやさしい味わいの栗もちのような本」
2011年08月−「今日もふらりと。公園のベンチに座ってソフトクリームでひと休み」
2011年07月−「永遠の夏。昼下がりのライチジュースのような本」
2011年06月−「電車日和。駅のスタンドのコーヒーが旅の始まり」
2011年05月−「かぐわしい夏。絞り立てのマンゴージュースのような本」
2011年04月−「大切な言葉。深い余韻を残すエスプレッソマキアートのような本」
2011年03月−「おみせ大好き。縁日の綿あめのようなノスタルジックな本」
2011年02月−「日本の粋。和の心あふれる桜もちのような本」
2011年01月−「見る喜びに満ちて。心浮き立つシャンパン・サングリアのような本」
2010年12月−「思いを届けて。遥かな国の便りを待ちながらクリスマス・ティーを」
2010年11月−「ラブリー・ガール。甘い夢をのせたカップケーキのような本」
2010年10月−「緑あふれる本。庭の木陰でクリームティーを楽しみながら」
2010年09月−「夜のファンタジー。秋の匂いがするメープルミルクティーのような本」
2010年08月−「少年たちの物語。甘酸っぱいミックスベリーティーのような本」
2010年07月−「見果てぬ夢。眠れない夜にのむ白ビールのような本」
2010年06月−「島のごちそう。夏の午後のパインソルベのような本」
2010年05月−「世界は広い。異国の風が香るミント・ジュレップのような本」
2010年04月−「道を極める本。傍らには気を静めるオレンジピール・ティーを」
2010年03月−「ビバ!ミュージック。泡がきらめくハイボールのような本」
2010年02月−「青春の輝き。夢がはじけるライムソーダのような本」
2010年01月−「ぼくのコレクション。フランボワーズリキュールで至福の時を」
2009年12月−「無償の愛。真っ白なスノーボールクッキーのような本」
2009年11月−「短編をよむ快楽。ビターなチョコレート・ブラウニーのような本」
2009年10月−「地図を広げて。町角でほおばるドーナツのような本」
2009年09月−「たどりつく場所。運命を占うコーヒーのような本」
2009年08月−「光と影を映す版画の世界。スパイシーなチャイのような本」
2009年07月−「大人の寓話。ノスタルジアな思い出がつまったラムネのような本」
2009年06月−「都市の風景。街の灯りを映すジン・ライムのような本」
2009年05月−「小さな島の物語。夏の喜びがつまったマーマレードのような本」
2009年04月−「旅はつづく。乾いた風に混じるチコリコーヒーの匂いを感じる本」
2009年03月−「オーラが輝く人。芳香を放つリモンチェッロのような本」
2009年02月−「Boy Meets Girlのときめき。さわやかなダイキリのような本」
2009年01月−「怖い物語。マシュマロ入りのホットココアでぬくもりを」
2008年12月−「少女の夢。ふんわり甘いマドレーヌのような本」
2008年11月−「聖夜にちなんで。幸運のお菓子ミンス・パイと心温まる本を」
2008年10月−「アメリカの風景。日曜日のチョコレートサンデーのような本」
2008年09月−「水辺の物語。水の波紋のような花茶のゆらめきとともに」
2008年08月−「和を慈しむ。日本情緒あふれるみつまめのような本」
2008年07月−「毎日が夏休み。夏の思い出の味がする、いちごのかき氷のような本」
2008年06月−「自然のインスピレーション。清々しく香るオレンジティーのような本」
2008年05月−「初夏の夜の匂い。新鮮なミントの葉が香るモヒートのような本」
2008年04月−「ファンタジックな贈り物。カフェ・コレットのように深い味わいの本」
2008年03月−「豊かなイメージの喚起。太陽の光を浴びたサン・ティーのような本」
2008年02月−「愛され続けて。バターの風味豊かでスイートなマフィンのような本」
2008年01月−「懐かしい思い出の味。カラメルソースが優しく甘いプリンのような本」
2007年12月−「極上の日本文学に酔う。豊かな芳香に満ちたカルヴァドスのような本」
2007年11月−「大切な人への贈り物に。ハートを描いたカプチーノのように心温まる本」
2007年10月−「北欧から届いた便り。フィンランドの素朴なお菓子・プッラのような本」
2007年09月−「旅心を誘われて。秋の香りを運ぶお酒、ジャック・ローズのような本」
2007年08月−「ハンモックに揺られながら読む。夏の果実のシャーベットのような本」
2007年07月−「さわやかな風に吹かれて。夏の庭で飲む葡萄ジュースのような本」
2007年06月−「もし猫と話せたら。夢溢れる空想の物語はハニーミルクのように優しい」
2007年05月−「愛の言葉の響き。サングリアのように甘く、生き生きとした詩の一節を」
2007年04月−「忘れられない愛。ハート色をしたイチゴのクリームソーダになぞらえて」
2007年03月−「春を告げるレシピ。お祝いの喜びに溢れた復活祭のお菓子のような本」
2007年02月−「昔を知る喜び。傍らには沖縄伝統の真っ白な泡のブクブクー茶を」
2007年01月−「音楽への扉が開く音。それはスパークリング・ワインのコルクの音のよう」
2006年12月−「幸せの予感に満ちて。ビターな香りを運ぶココアカプチーノのような本」
2006年11月−「冬のパリへ。ベビー・シャンパンの生まれたての泡に乾杯」
2006年10月−「叙情溢れる物語。異国的な香りたちこめるアールグレイのような本」
2006年09月−「恋愛のアフォリズム。甘酸っぱさが優しいクランベリーソーダのような本」
2006年08月−「ご馳走の歓び。幸福の味がするヴィシソワーズのような本」
2006年07月−「遠い夏。思い出は懐かしいバニラ・アイスの甘さとともに」
2006年06月−「いつも一緒に。心を優しく鎮めるラベンダー・ティーのような本」
2006年05月−「緑の木陰でひと休み。泡ガラスで冷たい麦茶をどうぞ」
2006年04月−「極上の短編の味わい。それは複雑に香るフルーツ・ティーのよう」
2006年03月−「ピュアな魂の物語。かぐわしい野生の黒すぐりの果汁のような本」
2006年02月−「花の色と香りで春を先取り。心華やぐローズヒップティーのような本」
2006年01月−「日本の良きたたずまいを思う。初春の読書に気持ちも新たにお抹茶を」
2005年12月−「冬の夜の静けさ。深い感動をコーヒー・グロッグの温かさとともに」
2005年11月−「究極の美に浸る喜び。贅沢なミモザのような本」
2005年10月−「自由気ままな旅へ。異国の地で飲む一杯のカプチーノから」
2005年09月−「季節が移ろう気配。メープルプディングで秋の深まりを感じる本を」
2005年08月−「愛と絶望の炸裂。そのきらめきは色が弾けるフルーツパンチのよう」
2005年07月−「私のパラダイス。その心地よさはカフェオレフロートの冷たい舌触り」
2005年06月−「夢と奇跡を巻き起こす。ミラクルな甘さのキャラメルラテのような本」
2005年05月−「楽園の神秘に思いを馳せる。コナコーヒーの深い香りを感じながら」
2005年04月−「果汁の一滴一滴がもたらす愛と美。濃厚なざくろジュースのような本」
2005年03月−「南風が吹き、光に包まれる季節。青空の下の読書には辛口の白ワイン」
2005年02月−「心の奥の記憶が甦る。夏の日のレモネードのような本」
2005年01月−「果実の香りは最高のアロマ。泡が輝くロゼ・シャンパンのような本」
2004年11月−「心からくつろいで。さわやかな香りを運ぶジャスミン・ティー。」
2004年10月−「豊かな人生の彩り。その独特の味わいは、桂花陳酒の香りのよう」
2004年09月−「身を焦がす情熱。カフェ・マッキャートのように濃い、人生の軌跡」
2004年08月−「甘くせつない郷愁。バナナ・ジュースのやさしい記憶に身を任せて」
2004年07月−「空と海と大地に宿る命。体を潤すグアバ・ジュースのような本」
2004年05月−「柔らかく無垢な眼差し。香り高いココナッツ・カプチーノのような本」
2004年04月−「官能的なルビー色の果肉。絞り立てのブラッドオレンジを飲みほして」
2004年02月−「本を開くと溢れる愛。カルーア・ミルクで心に休息を。」
2004年01月−「一匙のジャムは心の癒し。冬の夢へ誘うロシアン・ティーのような本」
2003年12月−「濃厚な甘さとほろ苦さ。あつあつのホットチョコレートのような本」
2003年11月−「待ち遠しいクリスマス。本の傍らには聖夜の定番・エッグノッグを」
2003年10月−「どこか懐かしい蜂蜜の味。とろりと甘いハニーカフェラテのような本」
2003年09月−「見ているだけで幸せ。華やかなハイビスカス・ティーのような本。」



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